医師不足の根源は国の医療費が少なすぎること
京都府保険医協会は20日、「地域医療シンポジウム『STOP地域医療崩壊―今開業医に何ができるか』」を京都会館会議場(京都市左京区)で開き、医療関係者や市民ら320人が参加しました。
埼玉県内の病院副院長で、医療問題で多数テレビ出演している本田宏さんが、「『医療崩壊』の知られざる真実」と題して基調講演を行いました。
本田さんは、「国は医師不足を医師の偏在と言い、病院の赤字経営を病院の努力不足と言っているが、最大の問題は日本の医療費がは先進国中最低なことだ。国民にはこのことが十分認識されていない。財政のムダを見直し、国民の命を守る医療費を増やし、医師の大幅増員をすべきだ。医療者、国民は団結して医療崩壊阻止に立ち上がろう」と訴えました。
シンポジウムでは、府北部の深刻な医療崩壊の告発や、医師不足による勤務医の超過勤務実態などが報告されました。
府保険医協会理事ので尾崎望さん(小児科医)が、「医療崩壊の根本的解決には、政府の低医療政策を転換し、医師数をふやすことだ」と討論をまとめました。
(詳細は「週刊しんぶん京都民報」30日付)