ベトナムの少数民族の現状 日本ベトナム友好協会
日本ベトナム友好協会京都府連合会は5日、「ベトナム戦争と子どもたち展」関連企画・日越国交樹立35周年記念行事として、講演会「民族という政治─ベトナム少数民族分類をめぐる諸相」を右京区のコミュニテイ嵯峨野で開催しました。
向井啓二理事のあいさつに続き、ベトナム北部を中心にフィールドワークを行っている伊藤正子・京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科准教授が講演しました。
伊藤氏は、ベトナム人の86%を占めるキン族や東北山間部、西北山間部、中部高原のそれぞれの少数民族を概観した上で、国家が国定民族リストの決定、54種類の国定民族リストの公布、その後3回の国勢調査の実施を経て、民族分類枠組みの再検討を開始したことなど、約2時間にわたり報告しました。
休憩の後、伊藤氏は少数民族の現況について、フィールドワークで調査した現地の様子を写真を交えながら詳しく紹介しました。(京都府連合会事務局長・田中栄治)