タクシー規制強化 日本共産党のこくた恵二衆院議員・国会対策委員長は21日、京都市南区の京都駅八条口タクシープール前でタクシー規制強化法が成立(19日)したことを報告し、「規制強化の必要性を訴えてきた労働者、国民の運動の成果。労働条件改善のため実効あるものにしていこう」と訴えました。
 同法は、タクシーの運賃規制の強化や供給過剰地域で新規参入・増車を抑制することなどが柱。19日の参院本会議で全会一致で可決、成立しました。
 客待ち中の運転手らを前にこくた氏は、2000年に改悪された道路運送法による規制緩和政策でタクシーが増え続け、運賃の値下げ競争、過労運転がもたらされ、安心・安全が脅かされたと批判。同法成立は、規制強化を求める労働者の運動と結んだ日本共産党の国会での追及が実ったものとのべ、「労働条件の改善が根本。減車の実施など実効あるものにするためさらに頑張りたい」と訴えました。
 タクシー運転者らが加盟する自交総連京都地連の石原敏雄連書記長は、「適正な運賃の実施や労働条件の改善、安心・安全のために声を上げよう」と呼びかけました。
 宣伝には、党ハイタク労働者後援会が参加し、規制強化の内容と日本共産党の国会追及を知らせるビラを配布しました。乗車歴20数年という古林郷広さん(60)は、「ここで1日待っていても5000円にもならない。規制緩和で台数が増え、ドライバーが食べていけない異常な状態。規制強化に期待している」と話しました。