被災者支援へ祈りのコンサート 京都宗教者平和協議会
京都宗教者平和協議会(理事長=宮城泰年・本山修験宗門跡門主)の設立50周年を記念するとともに東日本大震災・原発被災者を支援しようと11日、平和コンサートが京都市中京区のカトリック河原町教会聖堂で開かれ、150人が参加しました。
冒頭、震災犠牲者を追悼して、矢野太一(天理教)、荒川庸生(真宗大谷派)、大江真道(日本聖公会)、奥田靖二(神道)の各氏が祈りの言葉を捧げました。
コンサートでは、広島平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルである佐々木禎子さんの甥・佐々木祐滋さんが自ら作詞・作曲し、昨年の紅白歌合戦でも歌手のクミコさんが歌った「INORI~祈り」など7曲を熱唱。
また、童謡詩人・金子みすゞの詩を歌うシンガーソングライターのもりいさむさんが「私と小鳥とすずと」など8曲を披露しました。
広島で被爆した花垣ルミさんは、「日本人の手で新たな被ばく者を生んだことに憤りを覚えます。放射能の恐ろしさは原爆でも原発でも同じであること被爆者から学んでほしかった」と訴えました。
京都宗平協が結成された1961年に京都会館(京都市左京区)で開催された第1回世界宗教者平和会議で海外からの参加者の案内係を担当したという、高校教員の清水厳三郎さん(70)=舞鶴市=は、「『平和の祈りを行動の波へ』を掲げた大西良慶師に感銘を受けた50年前を思い出し、舞鶴から駆けつけました。震災や原発事故を迎える中で、信仰や宗派の違いを越えて共に行動する宗平協の理念に感動を新たにしました」と語りました。
終了後、街頭で被災者支援募金を呼びかけました。