8日、東京秋葉原で男性が無差別に7人を殺害するという痛ましい事件が起こりました。どんな理由があってもあのような犯行は許されるものではありませんが、犯人が派遣で働く若者であったことから、派遣労働そのものに対する議論が起こっています。テレビの取材に対して青年が「派遣の規制緩和は大きな問題。雇用が安定しなければ将来への展望は何も描けない」と答える場面などが報道されています。
また、最近、小林多喜二の『蟹工船』がブームとなっていますが、その背景には人間を使い捨てにする奴隷のような働き方が現代に復活するなかで、「この現状を何とかしたい、連帯して活路を見出したい」という若者気持ちがあるのではないでしょうか。派遣など働き方について一緒に考えてみませんか。
今回の集会は、「なんでこんな働き方が許されるんや」「なんとか変える方法はないんか」といった不安や疑問に、派遣労働問題で抜本的な法改正(「派遣労働者保護法案」)を提案し、そのの実現に向けて努力している日本共産党が答えるものです。「官製ワーキングプア問題」を日本で最初にとりあげた山下芳生参院議員が、派遣労働の規制緩和の背景、同党提案の法案などについてお話します。
たたかっている青年や労働組合の人々の生の話を聞いて、政治と日本社会のあり方を変えるたたかいへとつながる集会です。山下議員をはじめ、日本共産党の府会議員、京都市会議員が、議会での論戦を報告します。サービス残業をなくそうと立ち上がったスーパー「フレスコ」の青年労働者、非正規労働者の問題にとりくむ大経営の労働者、超過勤務是正を求める裁判に勝利した京都市教職員組合の代表、福祉・保育分野の労働者、青年雇用アンケートに取り組む民青同盟の代表らが働く実態や運動についてお話します。
国民のたたかいと、日本共産党の国会での論戦が政府・財界を追い詰める状況が生まれています。集会に参加する人々と手をとりあって、労働者派遣法の抜本改正を求める集会にしましょう。