キバナコスモス 京都市西京区嵐山から木津川市の泉大橋までの44.873キロのサイクリングロードは、残暑も過ぎてさわやかな秋風なびく季節になり、サイクリングを楽しむたくさんの人が行き来しています。
 桂川・宇治川・木津川の三川を経由する同ロードは四季折々の景色が抜群。嵐山から松尾大社のある松尾橋下流からと上野橋付近の間の桂川右岸(西側)のロードは河川敷を通ります。ロード両サイドは畑、グランドや雑草が茂っています。そんな中にキバナコスモスが黄色い花を写真のようにいっぱいつけて群生しています。
 また、阪急桂川鉄橋付近には紫やピンクのコスモスが所々に咲いています。キバナコスモスは遠いメキシコが原産で18世紀末にヨーロッパに持ち帰られて園芸用に栽培され、日本には大正時代に輸入されたとのことです。名前のとおりオレンジ色の花を咲かせますが、学名のCosmos sulphureusのスルフレウスはギリシャ語で硫黄色の意味。基本は黄色ですが品種改良されて、橙色や朱赤などもあります。花言葉は「野生美」。
 10月上旬頃まで花をつけているので、爽やかな秋の風をうけて、ロード専用自転車からいわゆるママチャリまでグループや家族連れ、単独で、子どもから大人、高齢者まで軽快に走って楽しんでいます。(仲野良典)
 「こすもすは やさしいうでをのばしている そのひとつひとつのうでのさきには ひとのこころをなごむものをもっている やわらかげなあきぞらのもとに うすももいろのまるいものらよ」八木重吉