若狭湾原発群講演会 宮津・与謝九条の会などの市民団体が呼びかけた若狭湾原発群について考える講演会が2日、脱原発を目指す市民団体「グリーンアクション」代表のアイリーン・美緒子・スミスさんを講師に、宮津市の「みやづ歴史の館」で開かれ、会場いっぱいの約150人が参加しました。
 9月26日には宮津市議会が「原発からの脱却をめざす意見書」が全会一致で可決されたばかり。原発問題に取り組む青年らでつくる「みやづ・ミツバチプロジェクト」や「若狭の原発を案じる宮津市民」、「原発なしで暮らしたい丹波の会」などが協力して開催しました。
 同九条の会の吉田真理子代表委員のあいさつのあと、アイリーンさんが「若狭の原発と私たちの未来」と題して講演しました。
 30年以上、原発反対運動に取り組むアイリーンさんは、若狭湾原発群の地震・津波の危険性や福島事故を受けて行われた緊急安全対策の問題点などを指摘し、「来年の2月には若狭の原発は全て止まる。いかに再稼動させないかが重要です。それで若狭は脱原発を達成できます」と述べました。また、脱原発に向けて多数の人が主張することが大事であると強調し、「原発の問題点をはっきりと言う。再稼動させない。そして新しいエネルギー政策への扉を開きましょう」と呼びかけました。
 講演会には、井上正嗣宮津市長が「特に原発の安全対策は強く求められており、今回の講演会を通じて、地域住民の安全に対する意識が高まり、議論が深まりますことをご期待申し上げます」とのメッセージを寄せ、紹介されました。
 開会に先立ち、シンガー・ソングライターのかわさきゆたかさんが「戦争はもういやや!原発はもういらん!」などの歌を披露しました。