遠藤画伯20111107-01.jpg 京都市在住で、国内外で活躍する画家・遠藤剛熈さん(76)が開設した「遠藤剛熈美術館」(下京区)が10周年を迎え、記念式典が4日、同美術館で開かれました。
 遠藤氏の作品は、木、森、川など生命力溢れる自然を描いた油絵が中心。京都の風景を描いた「南禅寺の裏山」「水路閣と椿」などがあります。同館には1500点の作品が展示されています。
 式典には、フランス文学者の粟津則雄氏、元京都嵯峨芸術大学学長の上平貢氏、京都市美術館館長の潮江宏三氏ら出席。粟津則雄氏はあいさつで、遠藤作品は「デッサン、集中力は無類のもの」と賞賛。上平貢氏は、遠藤氏を「いかなる時も絵に対する姿勢が決まっている画家」「絵になりにくい自然の一画を独自の構図で描く」人と紹介しました。
 また、1991年に同美術館で取り組まれた故・加藤周一氏の講演と遠藤剛熈氏との対談の映像が紹介されました。