傘寿祝う会 年金者組合伏見支部は9日、同区内の清和荘で恒例の傘寿の会を催し、今年80歳になった10人の組合員(内出席5人)を祝いました。
 開会の挨拶で副支部長の羽山太二雄さんは「みなさん元気に傘寿を迎えられましておめでとうございます。これからも元気いっぱいの人生を歩んでください」と述べ、傘寿対象者一人ひとりが紹介されました。傘寿の組合員は前に整列し、府本部から清水焼の湯飲み茶碗、支部から女性部作製の折り紙色紙などが贈られました。傘寿の組合員は、少年時代は戦争を経て、満州などから引き上げてきた苦労や府本部や支部の組合創設に関わった思い出などを語りました。傘寿の組合員を中心に56人で記念撮影(写真)しました。
 祝う会には京都市政刷新を目指す弁護士の中村和雄さんからの暖かいメッセージが披露されました。中村さんは、盛会を慶ぶとともに、「高齢者が大切にされる社会をつくることは、政治にとって最も大事な仕事…。国が財政危機をさけびながら福祉・社会保障の基盤を堀り崩している中で、地方自治体・京都市が国の悪政からお年寄りの皆さんを守らなくてはいけません。ところが、現在の京都市のもと、格差と貧困は広がり、立場の弱い高齢者はますます苦しい生活を強いられています」と高齢者に冷たい市政を批判。また東日本大震災にもふれ「震災と福島原発事故をうけて私たちはこの国のあり方を根本から問い直すことを迫られています。京都市政もまったく一緒です」と「格差と貧困の是正を実現するため、思いを同じくするすべてのみなさんに協力を呼びかけ、一緒に京都市政を刷新していきたい」と再び市長選挙に立った決意を表明したメッセージに、大きな拍手が送られました。
 府本部の山崎彰委員長からもお祝いのメッセージが寄せられました。
 傘寿を祝って日本舞踊の専門教師の組合員が「小曲松」の舞や、女性部による法被姿での年金者音頭などが披露され、傘寿を祝いました。
 第2部は料理を食べながらの懇親会で、組合創設者の1人で最長老の井川定雄さんが自身の体験とともに祝辞を述べ、乾杯の音頭をとりました。料理をいただきながら、カラオケ、景品付きのクイズ、傘寿を超えた女性の三度笠スタイルの踊り、青年のギター弾き語り、新婦人の歌声サークル合唱などで楽しいひと時を過ごしました。
 日本共産党の馬場紘平府議、西野さち子京都市議が駆けつけ、お祝いの言葉と決意を述べました。(仲野良典)