葛飾北斎生誕250年 美術館「えき」KYOTO1月2日~、京都文化博物館2月1日~
葛飾北斎(1760~1849)生誕250年を記念した展覧会が年明けから、美術館「えき」KYOTOと京都文化博物館で始まります。
美術館「えき」KYOTOでは、北斎の代表作といわれ、全作品に富士山をあしらった「冨獄三十六景」「富獄百景」が一堂に会します。北斎は90年という生涯の中で、浮世絵師として活躍した70年の間、役者絵や美人画、花鳥画、読本の挿絵など様々な題材を手掛けましたが、最も人気を集めたのが「冨獄三十六景」の46枚連作で、ヨーロッパに渡り高く評価されました。その後、富士をあしらい、故事説話を取り入れた絵本「富獄百景」を完成させました。今回、とくに保存状態の良い「神奈川沖浪裏」(写真上)など4点で、色や形式の違いが身比べられます。
京都文化博物館では、ホノルル美術館収蔵品から計170点が2月1日から前後期に分かれて3月25日まで展示されます。展覧会はデビュー当時の「春朗」時代の作品から最晩年の「地方測量之図」(写真下)までを年代別に展観する1章と北斎の代表作「冨獄三十六景(44図)」「諸国名橋奇覧(全11図)」「諸国瀧廻り(全8図)」など6種の揃物が紹介される2章から構成されます。
また、初公開2点「地方測量之図」(嘉永1年 横大々判錦絵)、「渡舟図」(天保年代初頭頃、絹本着色 軸装)を含む肉筆画3点も展観されます。(「週刊しんぶん京都民報」2011年12月25日付掲載)
入場料は次の通り。美術館「えき」KYOTO=一般700円(前売り500円)、大高生500円(300円)、中小生300円(200円)。問い合わせ先TEL075・352・1111。京都文化博物館=一般1000円(前売り800円)、大高生700円(560円)、中小生400円(320円)。問い合わせ先TEL075・222・0888。
美術館「えき」KYOTO
京都文化博物館