小魚求めて群がるカワウ 桂川
1月末、小雪ちらつく厳冬の桂川、カワウ達が流れ乱れる井堰の島に群がって小魚を待ちかまえています。写真は桂川、久世大橋上流の井堰に群がるカワウ達です。
ウの種類は30種類ほどありますが、日本ではウミウとちょっと小型のカワウがほとんどで、どちらも真冬の成鳥は黒く(英語=cormorant:海のカラスの意:ウはカラスのように全身が黒いので烏という漢字の呉音読みのウを名前にしたのではないかとも言われる)、嘴の口角部のところが少し違います。日本での鵜飼に使われるウは大部分がウミウです(中国ではカワウ)。
琵琶湖の竹生島で糞害をもたらしているウはカワウで、樹木の高いところに集団で巣を作ります。糞はとても良い肥料になりますが、木を覆うほどになると木が枯れてしまいます。(仲野良典)
「玉藻刈る辛荷の島に島廻(しまみ)する 鵜にしもあれや家思はざらむ」(「万葉集」巻第6-943)