僧侶も「原発反対」 真宗大谷派住職らデモ
真宗大谷派(本山、東本願寺)住職の有志らは9日、「原発反対」を訴えて京都市下京区の東本願寺から東山区の大谷祖廟までデモ行進しました。親鸞聖人の教えを通して社会問題を考える「ナムナム大集会実行委員会」の主催で、関係者150人が集まりました。
同寺御影堂でお勤めし、「福島 私たちは忘れない」と表白を読み上げた後、福島県の住職やその家族、避難者の3人がリレートークしました。
現在も同県で原発から北西50キロ地点にある二本松市在住の佐々木るりさんは、「家族一緒にいたいと住み続けているが、子どもの健康や今後の差別があると思うと心配です」と語りました。
原発から西に50キロ地点にある郡山市から大阪に自主避難した曾我礼子さんは、「原発はいらないと離れて初めてわかった。全世界の1人ひとりが何をすべきか、考えてほしい」とのべ、原発から北に50キロ地点の相馬市の住職、八幡祥子さんは、「再び原発事故が起こるかもしれないと思うとつらく、むなしい。福島だけの問題じゃなく、繰り返さないためにもすぐに原発を止めてほしい」と訴えました。
デモ行進では街頭に、「原発いらない 南無阿弥陀仏」「子どもを守れ 南無阿弥陀仏」とシュプレヒコールし、アピールしました。