3・11支援のミニアチュール展はじまる ギャラリーかもがわ
東日本大震災被災地の作家を支援する「3・11ミニアチュールART展」が8日から、京都市上京区のギャラリーかもがわで始まりました。3・11を忘れないため3.11センチの四角や立方体に絵画や版画、彫刻、陶器など約900点を超す作品が並んでいます。26日まで。
同ギャラリーが東北在住の作家を支援しようと、京都を中心に活躍するアーティスト14人に発起人を依頼。それぞれの仲間やつてで作品を募集し、300人が応募してきたものです。
小さな四角の中に絵の具や墨、糸や布で描いた絵や版画、印譜、立方体の陶器、大理石の置物、小箱などが所せましと展示されています。「涙」「祈り」「一筋の光」などのタイトルや鎮魂歌と書かれた文鎮、「開運の箱」と書かれた小箱の中には、宝くじが入っていました。作品は500円から1万円程度で、売上金は運営費をのぞいて29日から同ギャラリーで開かれる「東北地方の作家展」の費用に充てられます。
また、会場では福島県須賀市の洋画家・深谷滉さんが描いた「眼に見えない恐怖」や米在住の反核運動家・米谷ふみ子さんが平和への願いを込めた抽象画などが展示されています。
同展呼びかけ人代表で彫刻家の佐野賢・京都市立芸術大学名誉教授は「被災地はまだまだ支援が必要です。家も家族も流され、絵を描くどころではない人も多いでしょう。私たちに何ができるか考え、作品展を呼びかけました。こんなに多くの人から寄せられるとは驚きました。東北を励まし続けるため、一過性で終わらず、今後も息の長い支援をしていきたい」と話していました。
正午から19時。火曜日休み。かもがわギャラリーTEL075・432・3558。