京丹後市長選に安田氏擁立 「つくる会」が発表
任期満了に伴い4月15日告示、22日投票で行われる京丹後市長選挙について、労組、民主団体、日本共産党など20団体でつくる「新しい京丹後市をつくる会」は19日、同市峰山町のホテルで記者会見を行い、同会代表委員で農民組合府連合会書記長の安田まさのり(政教)氏(57)を擁立すると発表しました。市長選には現職の中山泰(52)、前市議の大同衛(51)、奥野重治(60)の各氏が出馬の意向を表明しています。
会見で同会の石井内海代表は、候補者の選考は▽憲法を暮らしに生かす21世紀の京丹後市にふさわしい人物▽清潔、勇気、知性、行動力あふれる人物▽無党派を初め幅広い市民の結集がはかれる人物―の3点で行い、最良最適の候補者として安田氏の擁立を決定したと述べました。また、同氏は▽旧峰山町職員、町議を務めるなど行政を内外から知っている▽丹後民主商会に勤務し中小・零細企業の気持ちが分かる▽農民連でTPP反対の先頭に立つなど経験豊かに実践を積んできた―人物であると紹介しました。
安田氏は、立候補を決意した理由を「経済や暮らし、政治の閉塞感が漂う中で京丹後市でも農民の自殺や痛ましい事件が起こり、何とかしたいという思いが強まっていた。そんな中で要請があり、市民の立場に立った市政を、と決意した」と語りました。
また、市長選の争点について「市民の命と暮らしを守ることが問われている。生存権が強く脅かされている」と強調し、「町議時代に町職員が町民を訪問し困っていることや、町への要望を聞き取っていた。市民の暮らしがどうなっているのかつかむのが出発点。市長になったら是非取り組みたい」と意気込みを語りました。
会見後、安田氏は同市内2カ所で宣伝を行い、「命と暮らしを守る市政をなんとしても実現を」と訴えました。
同会は4月4日(水)午後7時半から、同市のアミティで市長選決起集会を計画しています。
【安田まさのり氏の略歴】 1955年、京丹後市峰山町生まれ。旧峰山町職員を経て、旧峰山町議2期。日本民主青年同盟丹後地区委員長、自治労奥丹後地区協議会書記次長、峰山町青年団副団長、五箇小・峰山中両PTA副会長、農民連丹後地域センター事務局長、農民組合京都府連合会書記長など歴任。
現在、新しい京丹後市をつくる会代表委員、五箇営農組合農作業受託部副部会長、有限会社農民連京都農産物供給センター農作物検査員、農民連京都産直センター理事、農民組合京都府連合会書記長。