“国の新基準提示なしに原発再稼働認めない” 向日市議会が意見書可決
向日市議会は21日、「国の新たな基準が示されるまでは原発の再稼働を認めないことを求める意見書」を全会一致で可決しました。同意見書の全文は次の通り。
2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期点検のため運転停止し、関西圏内の原子力発電所はすべて停止した。
一方、現在停止中の原子力発電所、特に大飯原子力発電所3号機、4号機の運転再開の条件が大きな問題となっている。原子力発電所の運転再開にあたっては、二度と福島事故のような深刻な事故を起こす可能性が無いよう、安全性が十二分に確認されることが絶対条件である。
現在、大飯原子力発電所のストレステストの結果が審査されているが、ストレステストは原子力発電所の安全性を保証するものではなく、その評価のみで停止中の原子力発電所を再稼働する判断基準とはなりえない。
万一、大飯原子力発電所が深刻な事故を起こした場合、地元おおい町はもちろん、近畿一円が深刻な事態に見舞われることは明らかである。また、ひとたび深刻な事故を起こせば、子孫の代にわたる被害を及ぼす放射能汚染の特殊性を考えると、少なくとも、国が東京電力福島第一原子力発電所事故を反映した暫定的な安全基準を示し、地元住民の理解が得られない限りは、原子力発電所の再稼働を認めないことを国に求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成24年3月21日
京都府向日市議会