大飯原発再稼働に知事は反対を 共産党府議団が申し入れ
日本共産党京都府議団(前窪義由紀団長、11人)は6日、山田啓二府知事に対し、「大飯原発3・4号機の再稼働に反対する申し入れ」をしました。
政府は、原子力安全・保安院に急きょつくらせた「暫定安全基準」を確認し、京都府など周辺自治体の同意を求めず、来週早々にも再稼動を強行しようとしています。
一方、京都府防災会議で示されたSPEEDIでの高浜原発事故のシミュレーションでは、京都市右京区や府南部地域まで屋内退避を求める放射能被害が及ぶことが明らかになり、府民の原発への不安は広がっています。こうしたことから、知事に対し、安全性を無視し、地元住民の「同意」もなく大飯原発3・4号機の再稼働を進めようとしていることに反対の態度を表明し、再稼働の政治判断を行わないよう国に求めることを強く求めたものです。
対応した山田清危機管理監は「再稼働についてはくれぐれも慎重にと言ってきており、その立場に変わりはない」「政府の暫定基準なるものについては、福島原発事故の検証を踏まえたものかわからない。政府のよく分かった人間が説明に来るように求めている。府の原子力安全委員の意見を聞く」「山田知事と滋賀の嘉田知事とで大飯原発の現場調査に行くように調整している」と述べました。
申し入れには、前窪団長、かみね史朗副団長、島田けい子、浜田良之の各議員が同行しました。