第2次 京都アピール 京都の著名な学者・専門家9氏が28日、原発ゼロや再稼働反対を訴える「第2次 京都アピール」を発表しました。昨年10月に発表したアピールに続くもので、政府が決定した大飯原発3、4号機の再稼働撤回を求めています。
 同アピールでは、府内の大学で講演会を開き、1000人以上が賛同を表明するなど、運動が大きく広がっていることを紹介。政府が国民の声を無視して大飯原発3、4号機の再稼働を決断したことについて、「免震事務棟やフィルター付きベントが設置されていない」「地震・津波などの危険性についての科学的な解明がされていない」と指摘し、「安全神話の復活」だと批判しました。その上で、(1)「原発ゼロ」も視野に、原発政策の抜本的転換、再生可能な自然エネルギーの本格的導入、省エネルギー社会の実現をめざして力を合わせよう(2)安全性が確認されないままの、関西電力大飯原発3,4号機の再稼働は、地元福井県のみならず関西一円に破局的事態を招きかねない。「再稼働」方針を速やかに撤回させよう(3)「原発は必要」「やむをえない」と考えている人々も含めて幅広い対話と討論を広げ、府民・市民の声をふまえた「エネルギー・デモクラシー」「エネルギー自治」の京都をめざそう―と呼びかけています。
 同日開かれた記者会見で、呼びかけ人の安斎育郎氏は、「学者・研究者を中心に幅広い賛同が広がっている。再稼働の撤回と原発ゼロに向けて力を尽くしたい」と語りました。和田武氏は、「日本は自然エネルギーの宝庫。原発に頼らず、自然エネルギー中心の日本に変えようと呼びかけたい」と訴えました。
 呼びかけ人は、浅岡美恵(弁護士、NPO法人気候ネットワーク代表)、安斎育郎(立命館大学名誉教授、放射線防護学・平和学)、飯田哲也(NPO法人環境エネルギー政策研究所長)、大島堅一(立命館大学教授、環境経済・政策学)、竹濱朝美(立命館大学教授、環境社会学)、深尾正之(元静岡大学教授、物理工学・原子炉物理)、宮本憲一(元滋賀大学学長、財政学・環境経済学)、ヨハン・ガルトゥウング(国際NGO 「TRANCEND」代表)、和田武(日本環境学会会長、立命館大学名誉教授)の9氏。
 同アピールでは、呼びかけの賛同やメッセージを呼びかけています。
 メッセージあて先・連絡先Web原発政策転換の一万人アピール/FAX075・741・7282。