関電支店前アピール 「再稼働 反対!」「さいかどう はんたい!」―赤ちゃんから高齢者まで300人を超える参加者の唱和が関西電力京都支店前に響き渡りました。5時から始まったアピール行動は、ツイッターやネットで見た人や通りがかりの人も加わって徐々に増え、7時には300人を超えました。大学生やサラリーマン、介護師、事務職員など様々な人が「NO NUKE」「子どもを守れ」などと書かれた手書きのプラカードや横断幕などを持ってアピールしました。
 防護服に防毒マスク姿で参加した寺野哲也さん(40)は鍼灸師。インターネットの呼びかけを見て駆けつけました。「原発労働者の苦しみを訴えたかった。まだ事故は収束していないのに原発再稼働なんて信じられない。でたらめな政府のやり方に黙っていたら何をされるか分からない。黙っていたらあかん」と話します。
 妊娠8カ月で2歳の女の子を連れて参加した鈴木安朱花さん(35)は「後悔したくない。あれだけの事故を起こして再稼働なんて常識を超えている。もしまた事故を起こしたら一体どこに逃げるんでしょうか。子どもたちのために大人の責任として参加しないといけないと思った」と子どもを抱いてシュプレヒコールを上げていました。
 7色のかつらをかぶって一番目立っていたのは文除唯(やよい)さん(35)。「私たちの選択が世界を変える」の文字をカレンダーの裏に書いて、高く掲げました。「これまで何に対しても無関心でした。原発事故後、三宅洋平さんというアーティストのビデオを見て、私たちが主体に作って行くこと、毎日の生活や仕事の中で新しい世界を目指して選択していくこと、このことが大事だと思うようになったんです。脱原発、その選択を呼びかけたい」
 アピール行動中に「東京での官邸前での行動が5万人を超えた」「大阪では2000人らしいで」などツイッターからの情報も流され、「京都もがんばろう」と呼応する場面もありました。
 大飯原発再稼働決定の撤回を求める署名も呼び掛けられ、次々と署名に応じる姿もありました。
 呼びかけ人の1人、里中悦子さんは「毎週金曜日午後5時、アピール行動します。大飯原発再稼働の撤回を求めてがんばろう。あきらめないで声を上げ続けよう」と呼びかけました。