京都会館現地見学会 京都市が京都会館(左京区岡崎)建て替え計画の基本設計を発表(6月4日)したことを受け、地元住民団体が27日、同設計が周辺環境に与える影響を調査する現地見学会を行いました。
 主催したのは、京都会館の保存を求める「岡崎公園と疎水を考える会」。
 岡崎一帯は、新景観政策で建物の高さは15メートルに規制された地域。京都・まちづくり市民会議の飯田昭弁護士、中林浩・神戸松蔭女子学院大学教授らの案内で、参加者は、低層住宅が並ぶ一帯を見学。飯田弁護士は「基本設計では、高さ31メートルの巨大な箱型の建物が建つことになり、地域の景観が台無しになる」と述べました。
 中林教授は「設計者・故前川國男氏は、京都会館の屋根を山形にするなど、東山の景観を守るための工夫を施したが、基本設計はこうした工夫を台無しにする。重要文化財に匹敵する建物の破壊だ」と訴えました。