祇園祭の変遷も活写 京都駅ビルで西山治朗写真展
日本写真家協会会員で、50年以上祇園祭を撮り続けている西山治朗さん(80)=向日市=の写真展が京都駅ビル構内で開催中です。
吉符入りから鉾建て、宵山、巡行、神幸祭・還幸祭、夏越祭まで京の夏を飾る祇園祭の1カ月を24点の写真で紹介しています。京都タワーをバックに新町通に並ぶ鉾を写した70年代の写真や南観音山の「あばれ観音」など時代の移り変わりの中で今は見られなくなった風景や珍しい行事を見ることもできます。
西山さんは京都市職員として働きながら20代半ばから毎夏、祇園祭を撮影。大学で林屋辰三郎氏に薫陶を受けた研究者としての視点も持ち味で、「久世駒形稚児」と祇園祭の関わりについての研究論文もあります。
西山さんは、「50年といっても祇園祭の長い歴史からみればほんのひとコマ。時代に即して変化する祭りや人の姿は京都の歴史そのもの。興味は尽きません」と話しています。
駅ビル2Fインフォメーション前で展示。16日まで。問い合わせTEL075・361・4401(駅ビルインフォメーション)。