京都府民会議 「子どもと教育・文化を守る京都府民会議」は7日、京都市・乙訓地域の公立高校の教育制度を考える学習・討論会を京都市中京区の京都アスニーで開きました。
 府・京都市両教育委員会が諮問した「京都市・乙訓地域公立高等学校教育制度に係わる懇談会」(小寺正一関西外国語大学教授・座長、15人)で入試制度改革が検討され、今月中にも「まとめ」を発表する可能性があることから、同学習会は行われたもの。
 パネルディスカッションで、府立高等学校教職員組合の佐古田博委員長は、同懇談会で検討されている普通科1類の「総合選抜」の廃止や通学圏の拡大について「高校間の格差や序列を拡大させる」と指摘。どの高校に行っても格差のない高校教育を保障し、地元の高校に行きたい子どもが行けるよう「総合選抜」のメリットをいかすべきだと訴えました。
 中学生の子どもを持つ父親は、「小・中学校と同じように、希望すれば地元の高校へ入学できるようにしてほしい。子どもと地域が密着していることが、子どもだけでなく地域や京都全体にとってもいいのではないか」と訴えました。