ヒマワリ 久御山町内で2メートルの背丈になったヒマワリが大きな花を付けています。写真は同町立の御牧小学校前の道路沿いに連なって青空に高く咲くヒマワリです。
 ヒマワリ(キク科ヘリアンサス属)の属名Helianthusはギリシャ語のhelios(太陽)とanthos(花)です。和名のヒマワリ(向日葵)は大きな花が太陽に向かって咲く事からきています。別名のヒグルマ(日車)も太陽を追うように車輪のように回るからところからでしょうか、それとも大きな花の輪がお日様の車輪に似ているからでしょうか。
 また、同御牧小学校の近隣にある観音寺(鎌倉時代中頃に開基され同町指定文化財の阿弥陀如来像が本尊)の前庭にはキキョウ科の浅紫のキキョウがあちこちに美しく群生しており、奈良時代初期に建立されたと伝わる玉田神社にはユリ科で黄色い花を咲かせるノカンゾウなども今が一番の見頃になっています。御牧の地名になったという平安朝の大きな牧場の馬寮の故阯などもあって、昔からの農家がつづく久御山町は散策にはもってこいの地域です。(仲野良典)
 「髪に捜せばかくやくと射る夏の日や 王者の花のこがねひぐるま」(与謝野晶子)