橋下「維新八策」打破の展望 伏見革新懇が学習会
「橋下・維新の正体は? 国政進出をかかげ、「維新八策」でどんな国づくりをめざすのか?」――伏見革新懇(平和・民主・革新をめざす伏見の会)は20日、伏見区そうぞう館で拡大世話人会を開き30人が参加。「大阪のたたかいの現場から見た橋下・維新八策」と題して、明るい民主大阪府政を作る会事務局長・日本共産党大阪府委員会政策委員会責任者の中村正男氏が報告しました。
中村氏は、橋下・維新の会の反動的・反国民的特徴として、古い政治をより強権的な手法で進めることと、民主主義を窒息させる恐怖政治、独裁・ファシズムにつながる異質の危険性をもつという2点をあげました。そして、大阪に橋下・維新が登場した背景として、大阪では政治、経済が大きく行き詰まり、民主・自民党の支持率も全国平均を大きく下回っていること(昨年の大阪ダブル選挙当時民主は全国28%に対して大阪では9%、自民は全国23%、大阪13%)、および、在阪・中央メディアの異常なまでのもてはやしを指摘しました。
さらに、(1)独裁戦略の総司令部となっている「府市統合本部」、(2)「大阪市改革プラン」=市民の暮らし総攻撃と大阪市解体、(3)教育破壊の「教育基本条例」、(4)公務員攻撃と恐怖政治、(5)「大阪都」構想推進、の5つの角度から、橋下・維新の会の暴走の実態と矛盾、とりわけどの問題でも市民的共同・反撃が広がっていることをリアルに紹介しました。維新の会の国政進出について中村氏は、「維新八策」(維新政治塾・レジュメ)を示し、また、9条敵視・改憲、財界に屈した原発再稼働問題での「ひょう変」、「消費税はすべて地方税化」という新たな大増税計画などをあげ、「大阪の恐怖政治を国政に広げ、アメリカいいなり、財界中心という2つの異常は“リセット”どころか極限にまで押し広げるもの。甘く見ず、同時に怖れず、橋下・維新の全国進出を断じて許さない。そのためにともにたたかいましょう」と呼びかけました。
報告を受けて、橋下・維新問題についての質疑、討論が活発に進められました。(S)