最賃1000円以上に引き上げを　デモと京都労働局に請願

　最低賃金の時給1000円以上への引き上げを求めるデモと京都労働局への請願が27日、京都市中京区で行われ、80人が参加しました。中央最低賃金審議会（厚生労働相の諮問機関）の答申（26日）を目安に京都地方最低賃金審議会で審議されるのにあわせ、大幅な引き上げの実現を求めたもの。
　現在、京都府の最低賃金は751円で生活保護を８円下回る水準です。同中央審議会の答申によると京都府の最低賃金は、４円～８円の引き上げとなっています。
　デモに先立って行われた集会で京都総評の岩橋祐治議長は、民主党が2009年の総選挙で全国平均で最低賃金1000円を目指すとマニュフェストに書いていたことを指摘し、「現在の状況は約束したこととは程遠い。最賃引き上げへ、国民生活破壊の怒りの行動として取り組みたい」とあいさつ。京都総評青年部、京都生協パート労組の代表も発言し、「働けばまともに暮らせる社会へ」と最低賃金の引き上げを訴えました。
　集会後、参加者は「最賃を1000円に引き上げよ」とアピールしながらデモ行進。この後、京都労働局に対し最賃の引き上げを求める請願署名約5950人分を提出しました。