オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会 「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」が9日、宜野湾市海浜公園で行われ、県内外から10万1000人が参加しました。京都からも大会にかけつけ沖縄県民に連帯しました。大会は、米軍基地問題で開かれたものでは戦後最大となりました。会場は大会のシンボルカラー・赤であふれ、米軍普天間基地で10月にも本格運用を狙う日米両政府に「レッドカード」を突きつけました。
 式典では、県市議会議長会会長、県議会議長、県市長会会長、県町村会会長、経済団体代表らが発言し、「配備強行反対、普天間基地の閉鎖・撤去」を訴えました。また、宮古、八重山大会を含め、県内全41市町村の首長(代理を含む)が出席、「オール沖縄」の取り組みとなりました。
 日本共産党からは志位和夫委員長をはじめ、赤嶺政賢、笠井亮の両衆院議員、仁比聡平前参院議員らが参加しました。
 普天間基地を抱える宜野湾市の佐喜真淳市長は、米軍普天間基地の固定化に強く反対し、「いつになれば市民が望む基地のない生活が送れるのか。そのうえ、安全性の担保のないオスプレイの普天間への配備は到底容認できない」と訴えました。
 04年8月、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落・炎上しました。同大3年の加治工(かじく)綾美さんは、大学の隣に広がる普天間基地から飛び立つヘリの音で授業を中断するなど、事故後も変わらない基地の現状を訴え、「沖縄の空にオスプレイを飛ばせない、基地もない素晴らしい沖縄の未来へ、若者の1人としてその実現の日まで頑張る決意です」と述べました。
 採択された大会決議は、「構造的欠陥機」で安全性が証明できないオスプレイの配備は到底容認でないと指摘。住宅地の真ん中に居座る「世界一危険」な普天間基地の閉鎖・撤去を日米両政府に強く要求しています。
 京都府職労連の兵頭弘さん(56)は、「集会であいさつした人の顔ぶれを見ると、沖縄が一丸となっているのを感じた。危険なオスプレイの押しつけに大きな怒りが渦巻いている」と語りました。府立高校教論の和氣由布子さん(26)は、「同じ思いを持ったこんな大勢の人が結集したことに感動です。12月に修学旅行で沖縄に来る前に、生徒に今、沖縄で起こっていることを伝えたい」と話しました。(「週刊しんぶん京都民報」2012年9月16日付掲載)