集団的自衛権　共産「違憲」、自民「必要」　京都２区公開討論会

　総選挙（12月４日公示、16日投開票）で、京都２区から立候補を表明している自民党の上中康司氏は、海外での武力行使を可能にする集団的自衛権について、「憲法を拡大解釈してでも必要」と発言しました。24日、京都市内で開かれた京都２区立候補予定者の公開討論会（京都青年会議所主催）で述べたものです。同討論会には、上中氏と日本共産党のはら俊史候補が出席。はら氏は「集団的自衛権は憲法に反する」と厳しく批判しました。
　上中氏は「国家の存続のためにも集団的自衛権は必要」と繰り返し、自衛隊についても「いつでも日本がアメリカに頼っていてはダメだ。軍備として持つべき時期にきている」と発言。「戦争する国」づくりを打ち出しました。
　これに対して、はら氏は「軍備は当然、憲法で禁止されている。集団的自衛権行使も、政府見解は『憲法上禁止されている』というものだ」と強調。海外での戦争の道ではなく、「憲法９条を守り、平和外交こそ日本には求められている」と訴えました。