水道やトイレなど災害時の情報や危険をチェック 京都サバイバルウオーク
地震や火災などの災害から命を守ろうと12日、京都市中京区で京都サバイバルウオークが行われ35人が参加しました。同実行委員会が阪神大震災をきっかけに2000年から始めたもので、今回は14回目です。
参加者らは、京都市役所前から寺町通を南下し、三条通を西へ、烏丸通を北上し、マンガミュージアムまでウオーク。スタッフから町中の危険な個所や避難の際の注意事項を聞きながら歩きました。水道のある場所や災害時にトイレを貸す表示のあるコンビニ、情報の得られるネットカフェ、落下すると危険な大きい看板や瓦屋根、ブロック塀などを確認しながら進みました。
宇治市から参加した大西建夫さん(69)は「町中にこんなに危険個所が多いと初めて知った。地震は突然やってくるが備えや知識があれば対処もできる。これから町を歩く時もチェックしながら歩きたい」と話していました。
市役所前では起震車で、関東大震災と阪神淡路大震災並みの揺れも体験しました。
同実行委員会の中原弘志代表は「自然災害と人災に原発という危険性が加わった。この現実を直視し、社会の持つ災害に弱い部分を点検しましょう。被害を少なくする活動は住みよい社会作りの運動でもあり、自覚を持って取り組んでいただきたい」と述べました。