伏見革新懇総会 伏見革新懇(平和・民主・革新をめざす伏見の会)は20日、伏見区内で「講演会&総会」を開き、64人が参加しました。神戸大学名誉教授の二宮厚美氏が「21世紀第3の転換に入った日本」と題し、さきの総選挙結果と今後の展望、たたかいの方向について講演しました。
 「いま革新懇という名前そのものに存在価値がある」と切り出した二宮氏は、ヨーロッパのマスコミが日本の安倍晋三・橋下徹・石原慎太郎氏を「極右」と規定し、各国での政治的対決軸を「保守vs革新」「右翼vs左翼」と報道するのに対して、日本のマスコミはそうした報道をしないと指摘しました。そして21世紀の第1の転換(グローバル大企業戦略のもとでの新自由主義的小泉構造改革)、第2の転換(09年政権交代で足を踏み出した「脱構造改革」)を経て、総選挙の結果、自民・民主の二大政党体制が大きく崩れるなど日本が第3の転換期に入ろうとしていることを詳しく説明しました。
 二宮氏は、維新・みんな・自民の新自由主義派が優勢を占め、参院選後に改憲を狙っていることの危険性を直視するとともに、各論(消費税、原発、TPP、オスプレイ等)での安倍政権と民意とのズレがますます激しくならざるを得ないことに確信をもって、各論での一点共闘をさら大きく広げ、また各論を総論(体制の選択)にまで高める努力をすすめ、「われわれの力で、21世紀の第3の転換を切り開こう」と呼びかけました。
 また、参加者の質問にも一つひとつ丁寧に答え、参加者から「とても分かりやすい話でした」「目からウロコの部分も沢山あり、胸の中のモヤモヤがスッキリした」など大変好評でした。
 講演後に行われた総会では、2013年運動方針を討論・確認し、57人の世話人を選出しました。(S)