TPP参加表明に抗議 京都食健連が緊急宣伝
安倍首相がTPP交渉参加を表明した15日夕、労働組合や農民団体、女性団体などでつくる京都食健連はTPP参加反対を訴える緊急宣伝を、京都市下京区の四条烏丸交差点で行いました。
マイクを握った上原実農民連副会長は、先の総選挙で自民党が「聖域なき関税撤廃」を前提にする限りTPP参加に反対すると公約していたと指摘し、「『聖域をつくる』という確認はされておらず、交渉参加は公約違反だ」と批判しました。
また農協労連の濱見秀行書記長は、「TPPは日本農業が壊滅し、食の安全基準が緩和されるだけでなく、雇用や医療制度も脅かされる。絶対に阻止しよう」と訴えました。
ビラを受け取った会社員の男性(40)は、「安い食料が入って生活が楽になるかもしれないけど、食の安全や日本の農業は危なくなる。私自身その程度の理解で、国民的議論もないのに参加表明するなんて、安倍首相は急ぎすぎだ」と語りました。