殺すことに何ら痛み感じず 元兵士語る
「06平和のための京都の戦争展」のプレ企画として「盧溝橋事件69周年・戦争の真実を語る講演の集い」(同実行委員会主催)が8日、左京区の京都教育文化センターで行われ、約130人が参加しました。
岩井忠熊・立命館大学名誉教授があいさつで盧溝橋事件が起こった歴史的な背景などを述べました。
元陸軍兵の近藤一さん(86)=三重県桑名市=が、自らも加わった中国人への虐殺などの蛮行を自戒をこめてリアルに語り、当時の教育で中国人は劣等民族と教えこみ、殺しても何の痛みも感じないように育て上げたことの恐ろしさを訴えました。
元従軍看護婦の奥村モトさん(81)=大津市=は、フィリピンで衛生兵が、連れて行けなくなった重症の兵士を空気注射で殺していたことなどを語り、「命を粗末にする戦争を二度と起こしていけない」と訴えました。