安全でおいしい中学校給食を 精華町でシンポ
日本共産党精華町委員会は6日午後、精華町交流ホールで、「安全でおいしい中学校給食をめざす給食シンポジウム」を開き、町内外から30人が参加しました。
4人のパネリストが、それぞれ保護者、調理員、栄養職員などの立場で学校給食の役割、自校給食とセンター方式、親子方式などの違い、デリバリー弁当や民間委託の問題点などを語り、会場からは「中学校での給食指導はどのように行われるのか」「他の市町での学校給食の形式は」などの質問が出て、交流を深めました。
パネリストとして参加した同党の佐々木雅彦精華町議は、「十数年前から党議員団は中学校給食の実施、ランチルーム建設、アレルギー対策、地元食材の活用などを議会で繰り返し取り上げてきましたが、教育委員会は『愛情弁当が一番』などと検討することも拒否。その後の住民団体からの中学校給食を求める声などから、町も欠食対策としての『あっせん弁当』を始めました。他会派の議員の関心も徐々に高まり、2年前には『中学校での完全給食実施を求める決議』を全会一致で可決することができました」と党議員団のこれまでの奮闘を紹介しました。
今年3月議会では4300人を超える「早期に中学校給食の実施を求める陳情」が町議会で採択されたにもかかわらず、教育委員会は「3年後の精華中学校改築後に給食センターを建設するが時期は未定」と表明、先送りしています。
パネリストとして参加した元学校栄養職員の花岡和子さんは「いろいろな方式の給食を経験してきたが、校内の調理室からおいしい香りがただよい、あたたかい給食が提供できる自校方式がよい。小学校と中学校で献立も味付けも同じでよいとは言えない。経費節減だけで、センター方式や親子方式が合理的というのは疑問がある」と語りました。
シンポジウムには坪井久行町議団長、松田孝枝町議、柚木弘子党町子ども・女性委員長も参加しました。(T)