憲法集会in京都 憲法9条は世界の宝、戦争につながる改憲許すな!――憲法9条京都の会は憲法記念日の3日、京都市東山区の円山音楽堂で「生かそう憲法 守ろう9条5・3憲法集会in京都」を開き、府民ら2400人が集いました。
 集会では主催者を代表して北垣景子(日本キリスト教矯風会京都部会代表)さんが「世界に誇れる憲法を世界の人々と仲良くするために守って行こう」と呼びかけました。
 脚本家のジェームス三木さんが「今、憲法を想う」と題して講演。ジェームス氏は、自民党が改憲の理由とする「アメリカから押しつけられた憲法」について、戦争で340万人も亡くなり、もうこりごりだと思っていた日本人の9割が大賛成して決めたことであり、決して押しつけではないと主張。戦争を起こすのは国家ではなく、時の政府だとして、「憲法は政府の暴走を止めるルールであり手段。権力者にだまされてはいけない」と述べました。そして「この平和憲法のもとで世界が1つになればいいと思う。核戦争で人類が破滅しないためにも憲法を世界中に広めましょうよ」と呼びかけました。
 盲目の落語家・桂福点さんがピーストークとして、沖縄やベトナムを訪れた際に感じた戦争の悲惨さを語り「9が抜けたら次は銃でしょ。そうならないよう、9条を守らなくちゃね、皆さん」などと語りかけました。
 憲法をかえることでなく憲法に基づく政治を進めて行くことを強く求め、多くの人と手をつないでできるところから一歩を踏み出し行動する事を呼びかける、とした集会宣言を拍手で確認しました。
 来賓として社民党、新社会党、日本共産党から連帯のあいさつがありました。日本共産党の倉林明子参院京都選挙区候補は安倍政権が参院選で96条の改憲を争点にすると述べたことに対し「受けて立とうじゃありませんか。必ず憲法を守り抜ために全力で闘う決意をエールとしたい」と決意を込めました。
 集会終了後、参加者は憲法ウオークで京都市役所前までデモ行進しました。