府民の会結成集会 京丹後市経ヶ岬への米軍レーダー専用基地の設置の撤回を求める京都府民の会(略称 京都に米軍基地いらない府民の会)は22日、結成集会を開きました。約250人が参加し、基地設置撤回に向けてのアピール採択と行動提起が行われ、全府的な宣伝・署名運動などを広げることを決意し合いました。
 青森県の地方紙・東奥日報の斉藤光政編集委員が特別報告として、同レーダーの狙いや問題点について解説。斉藤氏は、レーダーがあることによって現地が攻撃の的となる危険性や電磁波の健康への影響、一方的に米軍基地設置が進められる問題点などを指摘し、「京都は全国有数の革新の地。配備が阻止できるのかどうかはみなさんの行動にかかっている。集団的自衛権、憲法9条と向きあう問題。ぜひ頑張っていただきたい」と語りました。
 日本共産党の倉林明子参院京都選挙区候補があいさつし、「棚田の広がる、豊かな美しい岬に米軍基地を造らせてはなりません。沖縄・辺野古でも新基地を作らせないたたかいが続いています。新たな米軍基地を造らせないために大いに連帯したい」と決意を述べました。
 京都平和委員会の戸田昌基理事長が、レーダー配備にむけての動向や運動の経過報告、立て看板の設置や署名運動を強化するなど、今後の取組についての提案を行いました。
 集会では、「アピール」を採択。レーダーは米本土の核戦略のためのもので地域の軍事的リスクを高める▽レーダー出力を明らかにしていない▽地域の農漁業や住民生活への影響が危惧されている▽水資源が乏しい中で水を大量使用する▽電磁波の影響▽米兵・米軍属160人による犯罪や事件・事故▽観光資源への影響―などの不安が出されていることを指摘し、「政府に対し撤回を強く求める」としています。
 電磁波の健康被害問題に取り組む、寺岡敦子さん(医薬情報センターあさひ・薬剤師)が、レーダーの電磁波によって健康被害が起こる危険性について報告。京都総評の吉岡徹議長、川口隆洋安保破棄京都実行委員会代表らがあいさつしました。