ティック・クアン・ドック師追悼法要 ベトナム戦争(1960~75年)下、仏教徒を弾圧する南ベトナム政府に抗議し、平和を訴えて焼身自殺した僧侶ティック・クアン・ドック師の50周年追悼法要と交流会が11日、京都市上京区の立本寺で行われました。ベトナム人留学生や僧侶、市民ら70人が参列し、同師の志を受け継いで世界平和を築くことを誓いました。
 主催したのは、日蓮聖人門下京都立正平和の会。法要では、上田日瑞・立本寺貫首があいさつし「師の行動は、世界各国の反戦運動に大きな影響を与えた。半世紀を経た今、厳粛な気持ちで引き継がねばならない」と述べました。
 ベトナム仏教会がメッセージを寄せ、「法要を世界の平和と日本ベトナムの友好交流の新たな出発点としよう」と呼びかけました。
 交流会では、安斎育郎・立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長らが発言。安斎氏は「50年前の師の行動を鮮明に覚えている。師の生き方が、私の生き方に影響を与えた。両国の平和のために今後も力を尽くしていきたい」と述べました。