組合の存亡の危機

洛東食糧品販売企業組合代表理事 濱﨑圭一

 米の卸と小売販売、精米を行っています。TPP参加と消費税増税は、私たちの組合の営業を継続できるか、存亡の危機にかかわる問題です。
 TPP参加で、外国産米の関税が緩和されれば、国内の流通価格が崩れ、生産者や卸、小売とも大打撃を受けます。参加には準備期間が必要で、現段階での参加は絶対反対です。
 消費税増税は、米離れで冷え込んでいる消費をいっそう落ち込ませるだけです。TPP参加で、大手の業界には恩恵を受ける企業もあるでしょう。しかし、中小業者や零細農家には痛みと犠牲しかありません。
 アベノミクスもそうです。景気回復などと聞こはいいですが、私たちにどれだけのメリットがあるのでしょうか。大企業は確かに法人税減税でメリットあるでしょう。安倍政権のやり方は疑問です。民主党は、自民党以下です。公約を破り国民を振り回しただけで、信頼できる政党ではありません。
 参院選では、TPP参加、消費税増税にぜひ待ったをかけたい。この問題でストップを掲げる候補者や政党に勝利・躍進してほしいと願います。(山科区)(「週刊しんぶん京都民報」2013年7月14日付掲載)