がんばれ日本共産党(6)
唯一自民の対抗軸
大飯原発差し止め訴訟弁護団長 出口治男さん
大飯原発差止京都訴訟の口頭弁論が始まりました。「3・11」で原発事故の恐ろしさを知ってしまった者として、原発が、先人の蓄積の上にいる我々、そして未来の人類に対して存在そのものを危うくしてしまったという責任を痛感する者として、裁判とともに大きなたたかいに広げていくという重い決意があります。
京都の原告は1107人、この裁判を皮切りに各地で訴訟が起こされていきます。原告はおよそ1万人を超えるかつてない規模の闘争となるでしょう。これまでの「人間は安全を管理できる」という最高裁の法理論を国民の大運動で変えていかなければなりません。すでに多くの人が体験的に原発管理は人間の力の及ぶところにないことを意識して来たと思います。何としても廃炉にしなければなりません。原発を止める、このたたかいに人類そのものの生存がかかってきていると思っています。
原発の危険性について、科学的な知見をもって国会で質問したのは共産党だけです。津波での電源喪失と放射能汚染など予言的な内容には驚きました。共産党は原発を廃棄していく科学的な道筋とともに運動を広げて行く中心的な政党だと考えています。
安倍自民党政権は、原発の再稼働や輸出にとどまらず、改憲、TPP参加表明など危機的状況です。こんな政治が続けば、日本の経済や政治、暮らし、人間の存在そのものまで危うくします。その自民党に対して、思想でも運動でも対抗軸となっている野党は共産党だけです。都議選に続く勝利で大躍進してほしい。(「週刊しんぶん京都民報」2013年7月14日付掲載)