定番曲にあえて挑戦
作曲・編曲も手がけるクラシックギタリスト國松竜次さんが、ギターの入門曲や演奏会の“定番曲”だけのリサイタルを6月28日、京都市左京区の法然院本坊で開きました。
即興曲や自作曲で創造的なリサイタルで評価を得た國松さんですが、「既存の名作の演奏も聞いてみたい」とのファンのリクエストに応えて企画しました。
1曲目は「魔笛の主題による変奏曲」。ナポレオンのスペイン侵略後、パリに亡命したソルの代表作。ロマンチックなバリオスの「フリアフロリダ」など比較的長めの5曲で1部を構成。2部はブローウェルの「キューバの子守唄」や、ベトナム帰還兵の苦悩を描いた映画『ディア・ハンター』から「ラブワルツ」、新たに「聖夜」と名付けたソルの練習曲「作品31-23」など小品11曲を独自のアレンジで披露。
アンコールの最後に、自作の「京都の風景」を演奏しました。
演奏後、参加者から「日本の歌曲だけの演奏が聞きたい」などのリクエストがありました。