自民党「慰安婦」意見書強行採択に抗議
24日閉会した京都府議会12月定例会で、自民党提出の「いわゆる「従軍慰安婦」問題の更なる真相解明と早期解決を求める意見書案」が自民、維新などの賛成多数で採択されました。日本共産党は「戦争犯罪を容認し、歴史を捏造(ねつぞう)するもので断じて許されない」と厳しく批判し、反対。民主、公明も反対しました。同意見書案に抗議する団体や個人が同日議会開始前、府庁正門前で抗議行動を行いました。
抗議行動ではリレートークが行われ、参加者が「こんな意見書がなぜ通るのか。被害者の思いをまったく無視したもので、国際社会からも見放される」「被害にあわれた方の話を聞いた府議もいる。なぜこんなことが行われるのか、許せない」と次々に訴えました。
同意見書案採択反対を求めてきた「京都府議会に『慰安婦』意見書を求める市民の会」の山下明子世話人は同意見書の採択後、「安倍政権も『河野談話』を踏襲しているのに、なぜ府議会の自民党はこうした歴史的事実を無視した意見書案を採択するのか分かりません。国際社会から孤立する内容。議会内外で、歴史の事実を知ってもらう取り組みを強めていきたい」と話しました。