京都市職員不祥事続発、同和「選考採用」が背景
共産党が一貫して追及、桝本市長も認める
京都市で7月、4人の市職員が相次いで逮捕されました。今年度の逮捕者は8人にのぼり、異常な事態です。日本共産党市議団(山中渡団長、20人)はかねてから、市職員による犯罪行為や不祥事の背景に同和「選考採用」があると指摘してきましたが、今回、桝本頼兼市長も「同和行政による甘い採用が大きな要因」と認めざるを得なくなりました。
逮捕された8人の所属部局は、環境局6人、保健福祉局2人で、環境局6人のうち5人が、同和「選考採用」で採用された職員。同和「選考採用」とは、公務員としての適性を問わず同和運動団体の推薦による不正常な職員採用のことです。
市はこれまで、同市議団が市職員の犯罪や不祥事の背景に同和「選考採用」があることを指摘してきたにもかかわらず、認めようとはしませんでした。
しかし、今回の一連の事件を受け、桝本市長は7月27日、臨時区長会で、逮捕者6人を出した環境局について「局の構造的な問題である」と発言。その後の記者会見で「同和行政の柱として行った優先雇用での甘い採用が要因の1つ」(「産経」7月28日付)とのべ、同和「選考採用」に原因があることを認めました。
31日には、事件を審議するための市議会厚生委員会(西野佐知子委員長=日本共産党)が開かれ、日本共産党の妹尾直樹、井上健二、加藤あいの各議員が、「相次ぐ不祥事の背景に同和『選考採用』があることを認識し、そこから対策を打たないと不祥事を根絶できない」「原因を究明した上で、圧倒的多くのまじめな職員とともに、がんばったことが報われる職場をつくることが再発防止につながる」などと市を厳しく追及しました。