砂踏供養で八十八ヶ寺参り 今熊野観音寺
東山区今熊野には泉涌寺や塔頭寺院などがありますが、平安時代から1160有余年の歴史を秘める観音寺があります。京都の彼岸の中日はいずこも先祖供養。ここ観音寺も21日から3日間、ちょっとユニークなお砂踏法要が行われ近畿一円からたくさんの参詣者が訪れています。
まず、法話を聞き、用意された四国巡礼の法印の笈摺(おいずる)を羽織って、方丈内に敷き詰められた四国八十八ヶ寺から運ばれた砂(土)を順次踏みしめながら巡礼すれば(写真)八十八ヶ寺を巡礼したことになるとか。いろいろな事情で四国巡礼ができない人にとってはこれ幸いなお寺です。厄除開運のお寺で境内は四季折々の彩りが東山山麓につつまれて映えます。
特に11月から下旬にかけての紅葉の美しさは格別で、歩いてすぐの東福寺のみごとな紅葉も合わせて鑑賞できます。(仲野良典)