江戸期から続く篆刻の老舗「鮟鱇窟」主の水野恵氏の生徒の作品展「辵(ちゃく)展」が10日までギャラリー象鯨(中京区姉小路柳馬場東入ル)で行われています。今年のテーマは「どうせ」。
会場には、禅宗の境地を表した「本来無一物」や「柳の枝に飛びつく蛙」、本の綴じひもが切れるほど読書するという「韋編三絶」という決意など書や篆刻の力作34点がズラリと並んでいます。
水野氏は「どうせとは、悲観的にも楽観的にも使う言葉です。それぞれが世の中をどう見ているか、どんな覚悟で生きているかを作品に表現しています」と話しています。
ギャラリー象鯨TEL075・211・5868。