府立植物園北口の東隣にある「府立陶板名画の庭」。深まる秋のこのごろは、コンクリートづくりの三層の庭園に流れる瀧の水と、壁面には巨大な陶板画などで冷たい感じです。
 しかし、そんな中にも洋の東西の名画はやはり暖かみがあります。原画を写真製版して、転写した陶板を焼いて鮮やかな色調にして何枚も組み合わせて巨大な1枚の絵画にしたもの。陶製だから変色や腐食もせず新鮮さを失いません。写真(11月7日撮影)は地下2階から地上までの壁面にほぼ原寸(1430cmX1309cm)の巨大なミケランジェロの『最後の審判』。日本の『鳥獣戯画』、中国『清明上河図』、レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』(432cmX886cm)、スーラー『ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後』やルノアール、モネなどの作品もあります。 (仲野良典)