定数削減取り消しを 京丹後市議有志が要請
京丹後市の府議会定数が2から1に削減されたことをめぐり、京丹後市議会の議員有志らが24日、府議会にたいして、「新たに2倍以上の較差が生まれる選挙区をつくることになり、憲法・公選法の精神に反する」として、定数「是正」の取り消しを申し入れました。
京丹後市区(定数2)を1減らし、京田辺市・綴喜郡選挙区(定数1)を1増やす「1増1減」の条例「改正」は、9月府議会で自民、公明、新政会、民主(半数の7人)の賛成多数で可決。日本共産党は反対しました。
京丹後市議会は10月23日に臨時市議会を行い、府議会に定数削減の説明と再考を求める決議を採択。同26日に今度弘市議会議長が府議会議長あてに決議文を提出しましたが、府議会事務局が「法的根拠がない」として同市議会事務局に返却するという、“門前払い”の対応をしていました。
この日は、市議会議員有志として奥野重治(輝友会)、高山充男(同)、行待実(同)、松田成渓(日本共産党)の各氏が府議会を訪れ、議会事務局と各会派に申入書を提出しました。日本共産党府議団では、松尾孝団長ら6人が対応。一行は、「織物不況や医師不足など行政需要はむしろ増加している」、「『法的根拠』を言う前に、京丹後市民の声を真しに受け止めて決議文を受理してほしい」などと訴え。松尾団長は「定数削減に道理はなく、議会に汚点を残すもの」と答え、一行を激励しました。