京都東山の古刹として名高い真如堂(天台宗真正極楽寺)の境内は、紅葉に輝いて他府県からたくさんの行楽客が訪れています。古くは神楽岡と呼ばれ、戒算(かいさん)上人が開基で、984(永観2)年に比叡山延暦寺の阿弥陀如来像(藤原時代は円仁作)を移してこの岡に安置したのが起源といわれ、法華経巻物(国宝)や真如堂縁起(重文)や大涅槃図などを寺宝としています。
境内では桜、楓、椛、銀杏などが色とりどりに紅葉し、常緑樹の緑とあいまってその華麗さは「ワーすごくきれい!」の一言で充分。色とりどりの落ち葉の絨毯(じゅうたん)を踏みしめての散策も心和みます。(仲野良典)