門川市政にもの申す―“四条通”は市民不在の象徴
門川市長が進めた四条通の車線減少による歩道拡幅には、到底納得できません。なぜマイカーの流入規制策を中心にすえた総合的交通政策をつくらないのか。計画の当初から交通渋滞が激化するのは必至だと言ってきましたが、その通りの結果になっています。
市が本気で「歩くまち京都」を掲げるのなら、過去に市電を廃止し、自動車優先の交通政策を進めてきたことへの総括も必要でしょう。場当たり的で科学的な検証もなく、歩道拡幅が沿道商店街の活性化につながると言いますが、どれだけの効果があったのかはなはだ疑問です。
タクシーも公共交通機関と位置付けられているのに、邪魔物扱いにされて四条通ではまともに営業できず、周辺にあふれた車で住民の生活にしわ寄せがいっています。29億円もかけて、総合的に見れば市民にとって、マイナスの方が大きいのではないでしょうか。
市民の声を聞かないトップダウンの姿勢から、ボトムアップで市民の声を聞き、公共交通機関優先の総合的交通政策を進めてくれる市政を望みます。
(「週刊しんぶん京都民報」1月31日付より)