世界遺産の森壊すな 下鴨神社マンション反対で市民がパレード
世界遺産・下鴨神社(京都市左京区)境内のマンション計画をめぐり、市の建築確認を受けて、建設業者が今月中旬にも本格着工を予定するなか、計画に反対する「糺(ただす)の森 未来の会」は6日、工事着工は許さないと訴え、神社周辺をパレードしました。同会がパレードで計画反対を訴えるのは初めて。
パレードには「下鴨神社にマンションはいらない」「糺の森を壊さないで!」などと書いたのぼりやプラカード、横断幕を手にした市民ら40人が参加。
出発に当たり、同会の共同代表の川口慈郎さんが「マンションは8棟が建つ計画で、建設されれば糺の森は、住宅地になってしまう。100年以上もの樹齢を持つ木々の伐採を許してはいけない」と訴え。「世界遺産・下鴨神社と糺の森問題を考える市民の会」の中島晃弁護士は「世界遺産で、自然豊かな糺の森が市や神社によって無残に破壊されようとしている。市民が大切に守ってきた森を守ろう」と呼びかけました。
参加者は「市はマンションの建築確認を取り消して下さい」「糺の森にマンションはいらない」と唱和しながら、パレードしました。