20160706-05 JAグループ京都の政治団体が今回の参院選で、自主投票を決めるなど安倍政権の農業政策に反発の声が噴出しています。そうしたもと、自民党の有力支持団体である亀岡市の土地改良区の理事からも、「TPP推進の自民党を支持する気にならん。アベノミクスで農家には何もいいことなかった」と自民党・安倍政権への批判の声が上がっています。

 今回の参院選では、全国土地改良事業団体連合会(二階俊博会長)の政治団体「全国土地改良政治連盟」(土政連)の組織内候補が自民党比例候補として出馬。各地の土政連が同候補の票集めを行っています。京都府土地改良事業団体連合会(野中広務会長)でつくる土政連も、各地で同候補の決起集会を開催するなど、票集めに躍起となっています。

 これに対して、亀岡市のある土地改良区の理事は、「先日も理事会の後に自民党候補を応援する集まりがあった。選挙終盤に向けて今度は市内で決起集会があるので、来てくれと言われている。参加はするけどね・・・」と言います。「安倍首相はアベノミクスのエンジン吹かすというが、農家に何か良いことあったんか。オレの田んぼで年間600万円の売り上げがあるが、肥料、農薬、機械代など引けば100万円しか残らん。兼業やからなんとか食べているのに、TPPで安いコメが入ってきたら、農家をやめるしかない。本心は自民党支持なんかと違う。TPP反対のところに頑張ってもらわんと困る」と話しました。

(写真は本文と関係ありません)