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 趣味で集めた特撮ヒーローやアニメのフィギュアを展示する私設ミュージアムの構想を練っていた、京都市の楯秀樹さん(45)が、「京都西陣 たてくん ミュージアム!」を11月11日にオープンします。京都の新たな観光スポットをめざし、着々と準備を進めています。

■戦隊、アニメ、SF・・・自宅改装し3000点展示/上京区・楯秀樹さん

 京都市上京区の築100余年の自宅を改装し、町家の2階に約3000点のフィギュアコレクションの展示スペースが誕生。
 ウルトラマンや仮面ライダーといった懐かしい戦隊ヒーロー、「京都アニメーション」制作のアニメ『けいおん!』のキャラクターなどが出迎えます。「子ども心に帰り、笑顔になってもらえたら」と五感を通じて楽しめる空間にこだわりました。

 注目の1つは、SF映画『スターウォーズ』に登場するヨーダ。目や体に彩色を施し、西陣織の金襴で作った和装姿のヨーダと平和のメッセージを発信する演出。「海外の観光客にも喜んでもらいたい」とアプローチします。
 ミュージアム構想の夢をかなえるため、食品スーパーやホテルなど、1日3種のアルバイトで準備資金を工面してきた上に、ここ半年の体験は、波瀾万丈でした。

 リフォームにあたり、自身の部屋を提供してくれた父、豊さん(享年75)が5月に急死。世間が「リオ五論」で沸く夏も一人で作業を進め、熱中症にも見舞われました。

 準備過程を知る母親の喜枝さん(73)は、「苦労は宝。お父さんも見守ってくれているはず」とほほ笑みます。
 〝人に笑われてきたことを常に達成してきた自負がある〟─米大リーグのイチロー選手が、日米通算4257安打達成の会見(6月)で語った言葉に自身を重ねる楯さん。「とことん貫いたら夢はかなう。ミュージアムを通してそんなメッセージも伝えたい」

 開館時間=午前9時~午後8時半(入館7時半)。料金600円を予定。詳細は、オリジナルマンガやキャラクターも登場するホームページ(11月に開設予定)で案内します。
(「週刊しんぶん京都民報」10月23日付より)

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