アンデパンダン精神の一層の発展を 新美創立40周年パーティ
民主的美術団体「新美」の創立40年記念パーティーが23日開かれ、会員や関係者ら30人が参加しました。
新美は、「アンデパンダン」と呼ばれる誰もが自由に自己の世界を作品に表現できる無審査、無賞の公募展を自主運営運営している組織です。公募展は67年の「第1回新京都美術展」を前身として93年の「新美公募展」に引き継がれ、今春で40回を重ねました。
パーティーでは、中村修三実行委員長が「第1回京都美術展」に寄せられた蜷川虎三府知事と富井清京都市長のメッセージを紹介し、「原点を振り返りつつ、40年の歴史を踏まえ、アンデパンダン精神の一層の発展をめざそう」とあいさつしました。
来賓としてあいさつに立った日本共産党の山本正志京都市議は、京都市立芸大の作品収蔵庫が作品数に対して機能していない現状を告発し、▽作品を創る▽鑑賞する▽文化の向上を求めて社会に訴えるーーという新美の役割の大切さを訴えました。在日コーリア文学芸術家連盟の河相喆氏、新美元実行委員長の内田敬三氏、京都文化団体連絡協議会の加納たけし氏らもあいさつをしました。
乾杯のあと会員が、オペラの一節や伝承歌、シャンソンなどを披露する一幕がありました。(荒瀬隆造・新美事務局長)