自己肯定心情育む教育を 尾木氏講演
「憲法・教育基本法を守り輝かせる2・5京都府民集会」が2月5日、京都市上京区の京都アスニーで開かれ、教師や保護者ら350人が参加しました。
京教組の藤本雅英委員長の開会あいさつにつづき、「民主府政の会」の知事候補、衣笠洋子さんが、「すべての子どもに教育を保障するのが府政の役割。民主府政の実現は格差を増大させる小泉内閣に打撃を与え、憲法を守る運動に励ましとなる」と府政転換の決意を語りました。
講演では、教育評論家の尾木直樹さんが「子どもの危機をどうみるか―大人にもとめられているもの」と題して話しました。
尾木さんは、小学6年生の少女が同級生に殺害された長崎県佐世保や塾講師に殺された宇治の事件などを例に、何ら子ども達へのケアがないまま登校させ授業を再開している問題を指摘。「命が奪われても時間が平然と流されていく。命の重みが軽視された非人間的な対応だ」と批判しました。そして今、大事な事ととして自己肯定心情を大切にする教育を挙げ、子どもが学校の授業づくりにも参加し主役となれるシステムづくりをつくろうと呼びかけました。
憲法9条を守る取り組みや高校統廃合反対の運動など意見交流をしたあと、集会アピールを採択しました。
集会終了後、参加者は、JR二条駅までパレードしました。